この写真は朝、rosieさんの出勤途中に撮りました。朝日を見れるってとても幸せな時間です。朝日の方向に、この早朝の時間に出勤でよかったなあと思うのでした。
京都の聞き書き絵本
友人より個展開催の知らせが届きました。
以前に京都の猫のさくろうくんをご紹介しましたが、あの古橋さんからです。同じく以前にレゴのぐりとぐらの人形劇もご紹介しましたが、製作者の女の子のママでもあります。
彼女はもう20年も前から、いろんな方たちの人生の歩みや思いを丁寧にお聞きして、自分史として1冊の絵本にまとめるお仕事をされてきました。ご家族が依頼して、高齢になられたご両親のことをテーマに作ってもらうことが多いようです。
彼女が丁寧にお聞きしてストーリーにしたものにご主人が絵を描いて作り上げるそうです。
家族って何となく照れ臭くて、じっくりと親の話を聞いたりする機会を持ちにくいのかもしれません。特に高齢になってお世話をするようになれば。老化していく親ときちんと向き合うことも避けているのかもしれません。
古橋さんにお話を語りながら、また老いた親の話を聞いてもらいながら、最後に自分と親の大切な糸を紡ぐのかもしれませんね。
さてご案内をしておきます。rosieさんも本当は飛んで行きたいのですが・・・
近い人はぜひ訪れて下さい。
遠くていけない人のために、窓口を開いておきます。ぜひ、どうぞ!
<個展開催のお知らせ>
12月7日(火)〜 12月13日(月) 11:00〜19:00(最終日は16:00まで)
場所:恵文社一乗寺店(京都)
こうたろうくんのこと
さて、この聞き書き絵本の中に「こうたろうくんのアルバム」があります。
こうたろうくんはダビデ保育園の卒園児でした。卒園後も毎週、教会の教会学校に通い、子ども図書館の本もよく借りていました。
ところが、ある日、大変なことが起きてしまいます。7月のある日、こうたろうくんは小学校のプールの時間に事故で亡くなってしまったのでした。
ちょうどその頃、こうたろうくんはいじめを受けていて、顔にも傷があり、お母さんも心配して休んだら?と声をかけた日のことでした。
でもこうたろうくんは教会学校で聞いたお話の「イエス様は7たびを70倍するまで許しなさいと言われたから、僕も許すよ。」と答えて学校へ行ったのだそうです。
ダビデ保育園(当時、新しい教会会堂を建築中でしたから。)の保育室にて、彼の追悼礼拝がおこなわれたこと、追悼記念文集を出したことは今もよく覚えています。
以下、「ダビデ保育園物語」(佐藤博牧師&園長記)より、抜粋して掲載します。
「この追悼記念礼拝の前日、夜の8時頃でしょうか。お父さんから電話がかかって来ました。『園長先生、実は高太郎に小さな保険がかかっていました。これを教会で受け取っていただけないでしょうか。高太郎もきっと喜ぶと思います。』というお話しでした。その時のお父さんのお声が耳に残っていますが、どんな受け答えをして、この、人の命の懸ったご献金をいただいたか定かではありません。
後でお聞きしたのですが、高太郎君の家では誰も保険には入っておられなかったそうです。ご交際の関係で保険を勧められ、それでは一口ということになり、誰にしようかと言っていた時、高太郎君が、『ただいま』と帰って来たので、彼にかけられたそうです。教会ではこのお申し出を受けさせていただき、折から勧められていた会堂建築の一部に用いさせていただくことになりました。
お母さんは教会堂の献堂式の時、『高太郎は教会の柱の1本になった』と言われました。
私たちは新教会堂と子ども図書館の建築の基礎に、高太郎君の純粋な信仰とご両親の悲しみ、痛みが入れられたことを忘れることはできません。」
こうたろう君のことが絵本になりました。
こんな高太郎君の思い出が古橋さんの手によって、絵本になりました。
ありがとう💕 形にしてくれて。
今回、HPで公開されましたので、みなさまにもやっと見ていただくことができるようになりました。
ぜひ、ゆったりと見て下さい。rosieさんは今も胸が痛みます。でも深く心に刻まれた男の子の話です。
それでは みなさま ごきげんよう。
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