ミニひまわりかな?正式な名前はわかりませんが、夏の名残のようにきれいに咲いています。
「子供とこども」その後
「子供と子ども」を読んだ先輩から、新情報が届きました。
中川正文先生の言い分
実は先輩と私は同じ大学だったので、同じ先生から講義を受けていました。それは「児童文化学」の中川正文先生です。中川先生は影絵劇場でも活躍された方で、先輩も学生時代は「影絵」に一生懸命だったとか。(先輩のお母様から聞きました。)
中川先生は意見をはっきりおっしゃる方で講義もおもしろかったです。絵本も出されています。
『ごろはちだいみょうじん』 中川 正文 作 梶山 俊夫 絵 (福音館)
その中川先生は、「子どもはおとなのお供ではないから」とおっしゃっていたそうです。以来、先輩も「子ども」という書き方をずっとされてきたそうです。
中川先生に教わったこと
中川先生らしいなあと思いました。「童話でも、昔話でも、できるだけ原作に忠実にストーリーを大事にするように。子どもが読むものだからと勝手に内容を歪曲化してはいけない。」と教わりました。この歳になるまで「歪曲化」という言葉が一番印象的だったのは中川先生でした。
本屋の店先には当時も今も、手軽に読めるようにと歪曲化された絵本が一番前に並んでいます。それは結末は原作とは大違いです。絵も子どもだからとパッと見て手に取りやすいものになっています。
絵本を選ぶこと
子どもたちが大好きな『おおきなかぶ』の絵本を描かれた佐藤忠良さんは立派な彫刻家ですし、『スーホの白い馬』を描かれた赤羽末吉さんは日本画の伝統を生かしつつ、作品を仕上げました。読んでもらうのが、これから育ちゆく子どもたちであるからこそ、作家たちは手を抜かないで作品を納得がいくまで丁寧に仕上げたのでした。
『大きなかぶ』 A.トルストイ再話 内田莉莎子訳 佐藤忠良画 (福音館)
『スーホの白い馬』 大塚勇三再話 赤羽末吉画 (福音館)
悩んだ末にたどり着いた本
リリアン・スミスの児童文学論
どんな絵本を子どもたちのために選べばいいのかと悩んだrosieさんがたどり着いたのは、この本でした。
『児童文学論』リリアン ・H・スミス著 石井桃子 瀬田貞二 渡辺茂男訳(岩波現代文庫)
rosieさんが読んだ当時はまだ文庫にはなっていなくて、装丁もハードカバーでした。
この本の中に出てくる絵本、児童文学作品を一つ一つ読んでいきました。それで「選ぶ基準」らしきものが何となくわかってきたのでした。以来、この本はrosieさんのバイブル的存在です。
息子くん、巣立つ時に持っていったもの
息子くんが18歳になり、巣立っていく時に、本棚からこっそりと持っていった2冊の本のうちの1冊がこの本「リリアン・スミスの児童文学論」でした。あとから、「あれ?ない。」とわかりましたが、rosieさんはむしろ嬉しかったのでした。この本の価値がわかったんだなあと。それで、黙って買い直しました。
もう1冊、同じ岩波書店の『ストーリーテラーへの道』という同じような装丁の本も隣に並んでいたのですが、息子くんは置いてありました。ストーリーテラーになるつもりはなかったんでしょうねえ(笑)
文部省はなんと?
さて、文部省の見解では「子供」を使うようにとのことです。2013年6月、公用文中では「子ども」ではなくて「子供」と統一するようにとのことですが、やはり、「差別的な印象を与える」とのことで、「子ども」を使う人も多いようです。
rosieさんとしては、ここまで考えてきたら、「子ども」にこだわるでしょうねえ。どちらでもいい人も多いかも?
というわけで、Part2はおしまいです。皆さんはどうですか?子どもの仕事に携わる人は「子ども」が多いようですね。どうしても考えますからね。
夫くん、丸亀製麺へ行く
一昨日、夫くんは街中へ用事に行き、帰ってくるなり、こう言いました。
「今日は夕食はいらないよ。3時に丸亀製麺へ寄って、うどんを食べてきたから。お腹がいっぱいだからね。」
街中へ向かう途中に、丸亀製麺はあります。この辺りで根っからのうどん屋は丸亀製麺くらいです。蕎麦屋さんがついでにやっているうどんはありますが。夫くんの言い分はこうでした。
「あのさあ、いつもあの前を素通りしてるだろう?今日はね、あの「丸亀製麺」という看板が今日こそは寄ってよ!って言っていたんだよ。だから、自然にハンドルを切って入ってしまったんだ。」と。。。
ついにうどん幽霊に惹き寄せられたか?何となくわかるような気がします。rosieさんも今度入ってみようかな?前を通るたびに入ろうかな?と一瞬迷うんですよね。素直に入ってみよう。
夫くんは「あのかき揚げはもひとつだったな。」と言っていましたが。
蕎麦とうどんの間を揺れながら、行ったり来たりしています。
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