これはアケビの花だそうです。実は時々見かけますが、花は知りませんでした。(じゅんこさんより)
心に沁みる一冊の本
スウェーデンの児童文学作家ウルフ・スタルクさんの本を読みました。ある小学生の男の子がよかったと言っていたので。
『おじいちゃんとの最後の旅』
ウルフ・スタルク作 キティ・クローザー絵 菱木晃子訳(徳間書店)
ほんと、ジーンときました。なかなかこんなに深くジーンときたのは久しぶりです。
おじいちゃんと孫の話。汚い言葉を使うおじいちゃんはパパからは嫌われています。病院の看護師さんからも。でも孫のウルフ少年はおじいちゃんが大好きなんです。
すでにおばあちゃんは亡くなり、おじいちゃんも体調を崩して入院中。おじいちゃんは自分でも、あとわずかの命であることを知っています。
そのおじいちゃんの最後にやりたいこと、「自分の家に帰り、一晩だけかつての平和な暮らしをやりたい」だからウルフ少年は嘘をついて全面協力します。
おじいちゃんは湖のそばの自分の家で、ウルフ少年と一緒に自分の平和なかつての生活を一晩だけ経験します。
そして天国へ行ったおばあちゃんの残した、手作りのコケモモのジャムを持ち帰り、誰にもあげずに一人で少しずつ舐めます。
病院に戻ったおじいちゃんはコケモモのジャムがなくなる頃、また病院から抜け出して、2度と戻ってきませんでした。天に飛んでいったから。
ウルフ・スタルクは「祖父のことを書きたい」と熱心に言っていて、この作品を書き上げた後、亡くなられたそうです。
いい本だなあと思います。おすすめします!すぐに読めるよ!
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