子どものそばで針と糸でチクチクと
どんぐり保育園の保育士さんたちもいろいろと考えるようで、今度の課題は「いつもrosieさんが縫い物仕事をしている様子を子どもたちに見せてほしい」とのこと。
保育園の裏仕事がいろいろあるのですが(縫い物、B.Dカード作り、遊具のニス塗り、壊れ物の修繕などなど)、それをこそっと職員だけがするのではなく、危険でないものならば注意して見せてほしいと。
それで、ちょうど布が擦り切れてしまった人形の修繕をまた頼まれていたのでトライすることにしました。
このお人形ねえ。実は年代物で先日も直したのですが、また別のところが擦り切れてきて、そろそろ限界なんですよねえ😆
新しい布で型を作り、作り直します。難しいところだけ自分でして、最後のお腹を縫う所を子どもたちに見せることにしました。
保育園のテラスに机を出し、裁縫道具を持っていくと、子どもたちが集まってきます。
「ねえ、何してるの?」「人形の手とお腹が破れちゃったから全部直すんだよ!」
園庭で遊ぶ子どもたちがやってきて、おしゃべりが始まります。
「おなかがやぶれて、かわいそう」
「うちのバーバもね、こんなことしていたよ。それでね、私のリュックを縫ってくれたんだよ。」と、わざわざ持ってきてリュックを見せてくれます。
「ねえ、これはなあに?」rosieさんの洋裁セット(簡単なものしか入れてない)を見ては尋ねます。「これはメジャー、こうやって肩幅30センチって測るんだよ」
「これは?」「これはまち針、先に当たると痛いんだよ。気をつけてね」
「これは?」「これは糸、服はなんでも糸で縫っているんだよ。○ちゃんの服もだよ」
しばらく眺めてはみんな園庭へ走っていきます。
でも、お腹を縫うのをじっと見ていたMちゃん、縫い終わって完成したのを見て、「うわあ、みんなに見せてくる!」と人形を抱いて走っていきました。
そして・・・トボトボと歩いて帰ってきて、「だあれもみてくれないの」・・・
そうなんだよ!Mちゃん・・・あなたは仕上がるまでじっとみていたから、完成した時にすごく嬉しかったんだよね!! わかるよ!!
でもね、見てなかった人にはその喜びはわからないんだよ。お人形はお腹は繋がっているのが当たり前だから・・・
rosieさんは彼女の気持ちがすご〜くよくわかり、愛おしかった。お人形もとても喜んでいるよ!Mちゃんに抱かれて・・・💕
「修繕する過程」「作る過程」に子どもたちがふれるってこんな感動があるんだなあと担当の保育士さんに伝えてあげたら、忙しそうにしていた彼女の目が一瞬止まり、rosieさんの報告に耳を傾けてくれました。
とりあえず、今回の企画に成果あり!rosieさんも楽しかったです。子どもたちの反応が。
では みなさま ごきげんよう。
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