このキジの写真は、ここまで近寄るのが限界でした。(5月のことです。)
今、畑はもっと整然としています。きれいになりすぎたかも?
最近、雨が多くてあまりキジの姿を見かけません。どうしているのでしょうか?
(と、ここまで書いた後、久々に「ケーン」と鳴き声がしました。窓から覗いたら、すぐ横の畑にオスがいました。以心伝心とはこのこと。もっと近くで写真を!と、スマホを取りに行っている間にいなくなっていました。後で書きましたが、ほんと自己主張の強いキジくんです。)
さて、
月間絵本、かがくのとも8月号(福音館)は『キジのかぞく』でした。
心待ちにしながら、発売日に本屋さんへ買いに行きました。
この月刊誌は、この辺では大きな本屋さんしか置いてない!
そこで仕事終了後、大雨の中、車で50分、この1冊の絵本を買いに走りました。
まるで、我が家のための絵本でしたから。
開いて読んでみてびっくり!
皆さん、知っていましたか?
日本の国鳥はなんと、キジなのだそうです。rosieさんは知りませんでした。
自然のキジを見たのは、四国の山の中で一度きりでした。あとは昔話「桃太郎」の世界。
実は、キジの暮らしはあまりわかっていないのだそうです。
キジはとても警戒心の強い臆病な鳥で、なかなか人前には出てこなくて、林の中で暮らしているのだそうです。
キジの羽根模様も自然の中に溶け込むようになっているために、見つけにくいのだそうです。
“えー!うそー!”
“我が家の、あの堂々と人前に出てくるキジは何なの?”
“この辺の畑の中で佇む、キジたちは何なの?”
“ちっとも臆病には見えず、むしろ堂々と自分の陣地を誇っているように見えるけれど…”
絵本を読んでみました。確かに書かれている通りでした。
オスが堂々と見張りつつ、メスはオドオドと気を配りながら歩いています。雛を抱えているから?オスは1時間でも同じ場所で、じっと立っていることもあります。
4月、あの朝早くから「ケーン、ケーン」と大声で鳴いていたのは縄張りを主張していたんだそうです。作者の平野伸明さんはその姿は国鳥にふさわしく、堂々としていると書いてありました。ほんと、その通りでした。
4月、5月の早朝は上の広い畑で長い間餌を探しているのを見かけました。もしかしたら、あの辺に巣があったのかもしれません。オスはずっと番をしていましたから。
あー、雛を見てみたかったなぁ。それをするためには作者のようにブラインド(姿を隠す小型のテント)を張り、そこから息をひそめて観察する必要があります。
あー、来年、やってみようかなぁ?そうしたら、もっとアップで写真が撮れるかなあ?
その後は我が家のすぐ近くへ降りてきて、rosieさんを起こしてくれました。「早く起きなさいよ!」って。早朝4時30分から5時頃でした。
というよりも、あれは朝から毎日、縄張りの主張をしていたんですね。
新しい侵入者の、rosieさんや夫くんに向かって。
「ここは俺様の縄張りなんだぞ!勝手なことをするなよ!」と。
すみません、今頃、気づきました。ずいぶんいじってしまって、ごめんなさい。私たちも生活があるもので。
キジも義母も同じかも?いきなり入ってきた侵入者に、勝手なことをやられて。
キジにとっては、老いた義母が何もせずに荒地にしておいてくれた方が良かったかも?
(でもね、畑って作らなければすぐに、草や木がボウボウに生えてとんでもないことになるんです。あちらこちらに見かけます。)
この土地へ来るまで、こんなにキジをまじかに見ることができるなんて、思ってもいませんでした。これは日本人としても幸せなのかも?
国鳥となったくらいだから、かつてはもっともっと身近な鳥だったのでしょう。(だって狩猟して食べていたぐらいだもんね)
子どもたちにも桃太郎のお話だけでなく、本物のキジに会わせてあげたいなあ。
ほんと、オスのキジは堂々としていて、かっこいいんです。ヘビと対決するくらいだからね。世の男性諸君のお手本です。
気になる人は『かがくのとも8月号』を買って下さい。440円です。
ついでに『母の友(福音館)8月号』の特集は「図鑑LOVE」です。
斎木健一さんは「図鑑とは知らなかったものの名前と出会う場所」と言っておられます。rosieさんの体験でも(偶然ですが昨日書いた通り)そう思います。
児童文学者の瀬田貞二さんの『落穂ひろい』(福音館)の中で、日本には室町時代から、ものの絵とその名を記した本があったと書いているそうですが、実はrosieさんも以前に『キュー王立植物館所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々』という展覧会を見に行った時に、その四国の歴史博物館所蔵のコレクションの同時開催の作品も見ました。(数は少なかったのですが)それは『大名の植物図鑑』という展覧会でした。その時に植物画の見事な繊細さにびっくりして、英国もすごいけれど、日本もすごい!と感動したことを覚えています。見事なアートの世界でした。
日本にはこうした図鑑文化、昔から、小さな植物にさえも名前をつけて大事にする細やかな文化があることを誇りたいと思いました。でも、そうするためには環境がないとねぇ。そして心のゆとりがないとねぇ。
せめて、この場所で子どもたち!
昆虫や植物を眺め、図鑑を見て、絵本を読んでいっぱい楽しんで下さーい!
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