これは先日、珍しく四国に雪が降った日、シンちゃん(🌸Hana保育園元同僚)が撮った写真です。雪うさぎ?赤い目がかわいいですよねえ。黄色いお耳も。
愛媛の東の地方の行事、坎日(かんにち)法要なんです。
「巳午(みうま)」とも言います。巳正月です。
シンちゃんが送ってきてくれた写真にこんなものもありました。これは今年、亡くなられた方のお正月をする行事なんです。それも愛媛県の東の方にしかない行事なんですって。たまたま、しんちゃんは香川県でこの行事を経験したようです。調べたら、少なくなったようですが香川県豊浜町にもあるようです。
rosieさんの故郷では、辰の日の深夜0時を過ぎて、巳の日になると同時に、当日(と言っても正確には前日になりますが)ついた餅をお供え後に持ってお墓へ行きます。(最近は夜9時ごろにするおうちも多いようです。また巳の日の昼間にする家もあるようです。)
そのせいか、「巳午:みうま」と呼ぶ地方もあるようです。
お墓には「逆さ巻きしめ縄」(通常の逆の編み方で編んだもの)を飾ります。その時に小さなみかんをつけて飾るので、一般家庭のしめ縄飾りにはみかんはつけてはダメで、寒ダイダイをつけるのだそうです。
そしてお墓で藁でお餅をあぶり、みんなでひっぱりあいこをして食べます。その間は人と会っても喋ってはだめ。挨拶もだめ。そのお餅は持ち帰ってはだめ(縁起が悪いから?)全て食べるか、墓地の塀に塗りつけるか?するのだそうです。
そして、帰宅後にみんなでお雑煮を食べます。その時は一人餅一個、具も赤い人参などは入れません。大根、里芋、青菜などのみ。おかわりはダメです。(最近は美味しいからとお代わりを求める人もいるとか:笑)
49日の法要がまだ終わってないところは翌年になります。
子どもたちへの言い伝え
このような巳正月の行事があることで、rosieさんたちも子どもの頃から、注意されてきたことがあります。
「お餅をひっぱりあいこして食べてはいけない。」(死んだ人のお正月のことだから縁起が悪い)
「当日ついた餅は、焼いて食べてはいけない。」(同じ理由) などなど・・・
「それはダメ!」と言われる後には必ず、「死んだ人のお正月にすることだからね。」との言葉がついていました。
もう忘れかけていることですが、シンちゃんの写真を見て、貴重な言い伝えとして、思い出しました。ふと、今年、身内を見送られた方々はもう済ませたのかなあ?とみなさまのことを思い出しました。故郷を離れてもう長いので、義姉に電話でいくつか確認した次第です。
こういう言い伝えも亡くなられた方々を想う行事なのだなあと思いました。年の暮れ、バタバタと忙しく過ごすだけではなくて、亡くなられた方々を思い出して、「お疲れ様、ありがとう」と言いたいです。
では みなさま ごきげんよう。
タイから一日遅れのクリスマスカードが届きました。時差があるからね😉
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