カモしゃん Part2 & 斉藤惇夫氏講演会の思い出

前回、「カモしゃん」のブログに書いた、2歳10ヶ月の女の子が「はじめてのおつかい」にカモさんと一緒に行った時の様子です。首から下げたアンパンマンのバッグにはお金が入っています。本当にカモしゃんとお話しながら楽しそうに歩いています。表情が出せないのが残念ですが。確かこの時は近くのお気に入りのお店でおにぎりを買って来たような気がします。

カモしゃんと遊ぶ子どもたち

ブログにカモさんのことを書いたら、友人が「これを返すのを忘れていたわ!」と数枚の写真を送ってきてくれました。

この写真は友人夫妻が彼の作品のカモさんを幼稚園バザーに出した時に展示していたもの。

そうそう、本当は前回のブログにこの写真を載せたかったのですが、間に合わなかったのでした。というのもrosieさんは最近パソコンを新しくしたので、古いパソコンから写真をすぐに取り出せなくて。。。それで再度、カモしゃん特集をすることにしたんです。

見て!見て! 私の、僕のカモしゃん!

これは女の子が2才頃かな。上手に押せるようになりました。来ている服は上下ともに、rosieさんが縫ったものです。

これは一緒に製作者の幼稚園バザーに登場したrosieさんの友人宅のお孫さんです。1才になる10日前だったそうです。ハイハイするとちょうどカモさんの顔とご対面なんです。

この男の子は1才6ヶ月です。得意げにママを見て、笑っています。

なんともかわいい写真でねえ。顔を隠すのがもったいないくらい、いい表情なんです。どの子もどの子も。カモしゃんとお友達です。

ジージたちの今

傑作なのはこの写真。女の子とジージです。得意満面の笑顔で、ジージにカモさんを持たせてご覧の通り(笑)本人は闊歩しています。

実は上のお部屋の中の1才前の男の子のカモさんはやはり、よく遊んだので黒いペタペタ足のゴムが朽ちて壊れたのだそうです。でもこれまた、この子のジージが直してくれて、下の子相手に今も現役だそうです。

夫くんたちも現役引退したら、みんないいジージをしているのですね。

二人のジージの若かりし頃の思い出

絵本とお話の会”がらがらどん”

もう30年程前になりますが、rosieさんは友人たちと”がらがらどん”という絵本の会を作り、自宅を解放して、子どもたちを集めてお話会をしたり、お母さんたちで勉強会をしたりしていました。

第1回 講演会 裏方の夫くんたち

その時の第一回の一般向けの講演会を美術館のホールで開きました。講師は当時、福音館勤務だった斉藤惇夫さん。そうあの「ガンバの冒険シリーズ」を書かれた人でした。絵はなんとあの「野鳥の図鑑」「海辺のあさ」「しっぽのはたらき」(福音館)を描いた薮内さんです。

『冒険者たち ガンバと15匹の仲間』 斉藤惇夫作 薮内正幸画 (岩波少年文庫)

 

講演会終了後、斉藤惇夫さんがおっしゃるには「初めはありきたりの話をすればいいかな?と思っていたんだけれど、なんと目の前で男性がメモを取り始めたもので、これは気合いを入れて話さないといけないな!と思ったんです。」と。

その男性が夫くんでした。一人目のジージ。

そして斉藤さんの真ん前の向こう側からは、買いたてのビデオで録画している男性が!それがカモさんのペタペタ足を修理したという二人目のジージ。

そりゃあ、斉藤惇夫さんも緊張しますよね(笑)

夫婦の時代変化

あの頃、台所洗剤チェリーナのCMで「♪チェリーナ、君のかわいい手♪」と歌が流れて、夫婦で手を繋いで買い物をする姿がありました。講演会に来られた年配の方々が、夫くんたちが奥さんの活動を手伝う姿を見て、びっくりされていました。それはちょっとした時代の変化だったのだと思います。

斉藤惇夫さんも夫くんに「こんなところにいないで、職場に行って仕事しないと行けないでしょう?」と笑っていました。夫くんも「いいんです。いいんです。妻の言うことも聞いておかないと後が大変ですから。。。」と笑い返していました。でも、ほんと、妻たちは助かりました。今思えば、他のメンバーの皆さんもあんなに楽しめたのは夫くんたちの理解と応援があったから。そんなことも思うようになりました。

そして今も

夫くんは(多分もう一人のジージも)斉藤さんとの出会いのおかげで、私や友人がその後、本の活動や関心を持ち続けることを応援してくれました。友人はその後、ずっと子どもの本とお話の会を続け、「紡ぎの会」という会へと発展させました。rosieさんは仕事を本格的に始めたので、活動は途中でストップしましたが、個人的にはずっと大事な世界となっています。だから、このブログにも「rosieの図書室」なんてジャンルがあるんです。

2015年、「紡ぎの会 20周年記念同窓会」が行われました。久々に集まった懐かしいメンバーたち。

実は「紡ぎの会」と言う命名は、rosieさんがアメリカへ行く前に「紡ぎの会」と言う名前がいいなあと言っていたのを、覚えていて命名してくれたようでした。rosieさんは「言葉を紡ぐ」と言う表現が好きなんです。

今はもうみんな、孫の時代になっているけれど、当時たくさん持っていた絵本が孫の手に渡り、再び、絵本を読んであげる喜びを味わいと、積み重ねてきた長年の歩みと手応えを、心地よく振り返っています。

ある友人とよく話します。「老後は岩波少年文庫を読んで暮らそうね!」と。

難しい本ではなくて、ストーリーのわかりやすい、楽しくなるような本をね!と。

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