『よあけ』の絵本は大事に持っていたけれど
ずっと知らなかったのです。この静かな絵本の作者が歩んだ人生のことを。
『よあけ』 ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二訳 (福音館)
子ども文庫の会で教えてもらいました。彼の著作が2年ほど前に日本でも出版になったことを。そして、読んでびっくり・・・
『チャンス はてしない戦争をのがれて』
ユリ・シュルヴィッツ 作 原田勝 訳 (小学館)
彼はポーランド生まれのユダヤ人で、第二次世界大戦時、ナチスドイツによる「ホロコースト」の迫害の中、当時のソ連へ逃れ、各地を転々とせざるを得ませんでした。食べ物にも困る日々、壁や紙の余白に絵を描いて過ごします。
ポーランドに残った親戚はほぼ皆、収容所にて殺されます。その間のことを淡々と語っています。物語のように。そんな大変な幼少期を過ごされたとは・・・
彼は言います。「一家三人が生き延びることができたのは、自分たちの選択とはほとんど関係がない。運命を決めたのは全くの偶然だった。」と・・・
人生とはそうなのかもしれないと思います。
終戦後、作者はアメリカへ渡ります。そして絵本作家になります。そして、彼の絵本が今、世界中の子どもたちの手に渡るのでした。
そして今、長年、『よあけ』の絵本を見てきたrosieさんは彼の人生を知ったのでした。
『よあけ』の絵本をお好きな方はたくさんおられることでしょう。
ぜひ、この『チャンス』の本も手にとって見てください。
では みなさま ごきげんよう。
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